資料室


世界のクルーズ

 クルーズ船社の団体CLIA(Cruise Lines International Association)のレポートによると、クルーズは2018年乗客数実績で2850万人、2019年は3000万人、2020年は3200万人を見込む、成長中の巨大旅行市場でしたが、コロナ禍にて急変しました。

 

世界のクルーズ業界のこれからの最大のテーマは環境負荷の削減。そしてプラスチックフリーなど、海や自然にかかわる事業として、先進的な率先した取組みが求められます。

  

<参考>

「State Of The Cruise Industry 2023」

https://cruising.org/-/media/clia-media/research/2023/2023-clia-state-of-the-cruise-industry-report_low-res.ashx



アジアのクルーズ

クルーズ産業の中でも最も成長著しいのがアジア。旅客の平均年齢は45歳。30代が20%、40代13%、50代25%と若いのが特徴です。クルーズが新しい旅行形態をけん引することでしょう。

  

<参考>

「Asia Trends 2018 Overview」

https://cruising.org/news-and-research/research/2018/december/asia-trends-2018-overview



日本のクルーズ

「2019年の我が国のクルーズ等の動向(調査結果)」(2020年9月26日、国土交通省海事局外航課発表)では2019年の日本のクルーズ人口は35.7万人と3年連続で30万人を超え、過去最高(昨年から11.1%の増加)となりましたが、2020年は2.8万人へと激減しました。(→添付資料参考)

 

今後は従来型の大規模な周遊クルーズから、洋上ならではのオープンな空気・ゆったりとした雰囲気や、島での過ごし方・関わり方を満喫できるような、新しい提案が求められてくると考えています。

 

<参考>

「2020年の我が国のクルーズ等の動向」

https://www.mlit.go.jp/common/001422070.pdf



日本の国内宿泊市場

2019年の日本人の国内宿泊市場は、3億1162万人回(7億405万人泊)。うち、観光・レクリエーション目的は1億7172万人(2億9176万人泊)ありました。

 

2020年~2022年は大幅に減少しました。2023年に入り長くて暗いトンネルから抜け出し始めましたが、単純にコロナ以前に戻ることはないでしょう。

 

 今後は「大規模」「集中」「周遊」型の旅行から、「小規模」「分散」「滞在型」の、より個人の価値観や生き方を見つめなおすような観光のあり方が求められてくるでしょう。

 

<参考>

旅行年報2022(公益財団法人日本交通公社ホームページへ)

https://www.jtb.or.jp/book/annual-report/annual-report-2022/



沖縄・奄美の観光

沖縄県の2018年度の入域観光客数は1,000万人を突破(10,004,300人、うち国内客700万人、外国客300万人)、2020年3月の那覇空港第二滑走路供用開始によりアクセス面もさらに強化されましたが、コロナ禍でマーケットは一変しました。

 

クルーズについては、県では2018年3月「東洋のカリブ構想」~東アジアのクルーズ拠点形成を目指して~を発表、港湾など拠点整備が進められてきています。

 

<参考>

「沖縄県観光要覧(令和3年版)」(令和5年6月2日更新)

https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/kikaku/report/youran/documents/sashikaego_r3kankouyouran2-20620.pdf

「東洋のカリブ構想」(平成30年3月)

http://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoshinko/yuchi/h29touyounokaribukousou.html